2017.01 見学レポート:新浦安よつば保育室 田中ママ(2018.11加筆修正)
平成27年度からスタートした「子ども・子育て支援新制度」により、0歳から2歳児までの子どもを対象とした地域型保育事業(小規模保育や家庭的保育など)が始まりました。
今回の情報局では、地域型保育事業についてもっと詳しく知りたいと、「新浦安よつば保育室(田中ママ)」にお伺いして来ました。
※平成30年6月より名称が「田中保育室」より「新浦安よつば保育室」に変更されました。
保育ママとは、認可保育園同様に浦安市が認可した保育施設で、5人までの0才~2才児を家庭的な環境で保育します。利用できる要件は認可保育園同様です。
【田中ママの保育室ご紹介】
新浦安駅から徒歩3分、緑豊かな集合住宅の1室にあります。
田中ママは、保育ママとして、子ども・子育て支援新制度開始以前の平成21年度より、自宅に専用の保育室を設け、保育を行っています。
保育室は、合計で19.5畳あります。
お伺いした日は、1才6か月~3才3か月までの4人の子どもたちが、いました。
・保育室名:新浦安よつば保育室
・所在地:入船2丁目(入船西エステート)※個人宅のため所在詳細は非公開です ・保育対象:生後6か月~2才児 定員5名
・保育者:田中ママ(家庭的保育者)と補助員(家庭的保育補助者もしくは子育て支援員)1~2人(3人でローテーション)
・開所時間:月~金曜日7時半~18時半
・連携園:美浜南こども園、入船保育園 ・ブログ: http://machacomama.hatenablog.com/
(持ち物)
□ コップ
□ お口拭きタオル
□ おむつ・おむつカバー
□ おしりふき
□ おむつ交換用タオル
□ 食事用エプロン
□ 着替え(上下・下着など)
□ 外靴
□ お昼寝用バスタオル
※年齢や発達の過程によって多少違いあり
【田中ママが大切にしていること】
田中ママでは、毎日の生活の中で、子どもたちの「自分で」という気持ちを大切にし、一人ひとりの子どもに寄り添うよう、心がけているとのことです。
この日は、クリスマスツリーの飾り付けが行われました。
子どもたちはそれぞれ飾りを手にして、思い思いの場所に取り付けていきます。
まだ幼くて、細いひもを枝にかけるのが難しい子も、ひもを広げるところは田中ママや補助員さんに手伝ってもらいながら、自分で枝に飾り付け、とても満足そうな様子でした。
(田中ママ 保育室の1日)
田中ママの保育室では1日をこんなふうに過ごしています。
朝、保護者は玄関で子どもを引渡し、着替えなどの荷物も一緒に預けて仕事に出かけます。
・ 7時30分頃~:おあずかり
・ 9時00分頃 :午前のあそび、おやつ
・ 9時30分頃 :外あそび
・11時20分頃 :給食(給食後はみがき)
・12時00分頃 :お昼寝
・15時00分頃 :おやつ、午後のあそび
・17時00分頃~:お迎え
※延長保育は18:30まで可能
【お散歩・外あそび】
この日は、小雨が降っていたため、レインコートを着て敷地内の散歩に出かけました。 近所を散歩するだけでも、春には花、秋には落ち葉など、季節の変化や自然を感じられるそうです。
出かける先は、敷地内の公園から、少し距離がある美浜公園や中央図書館まで、その時によってさまざまですが、基本的には、多少の雨でも毎日外へ出かけるようにしているとのことでした。
また、夏には敷地内の大きな木の下で水あそびを楽しむそうです。
【手作りの給食・おやつ】
昼食は、なるべく無農薬・減農薬の食材を使って、手作りしているそうです。
また、田中ママは保育を開始した当初から、陶磁器の食器を使っているとのことです。割れてしまう食器を使うことで、ものを大切に扱う気持ちが芽生えるのだそうです。
※希望があれば母乳育児への対応も可能とのこと。
(取材日のメニュー)
・厚揚げカレー丼
・かき玉味噌汁
・リンゴ
【家族との連絡】
保育室での1日の様子は、お迎えの際のお話しと連絡ノートの他、無料通話アプリLineでもお伝えしているとのこと。
保護者が保育の様子を時間がある時に確認でき、画像も保存できると好評だそうです。
【年間の行事】
「ピクニック」や「お別れ遠足」といった行事を行っているほか、入船保育園で月に1回程度開催されているクリスマス会やもちつきなどの季節の行事や、運動会、園庭開放、ホール開放などの園行事にも参加し、交流しているそうです。
【連携園のサポートもあり安心】
保育ママは対象年齢が2才児までで、3才児以降は入船南認定こども園が受入れのための連携施設となっています。
また、もう1カ所の連携施設である入船保育園は、保育ママ担当の先生がいます。 週1回の巡回、保育ママが研修などで保育ができない場合の代替保育、身体測定、内科健診、歯科健診への参加などのサポートがあります。
【田中ママからひとこと】
「子ども5人に対して、保育者2人(月齢によっては3人)という少人数の保育は、子どもが家庭的な雰囲気の中で、自分の気持ちを大切にしてもらいながら、集団生活でのルールを学んだり、相手を思いやる気持ちをはぐくむためにはよい環境だと思います。保育ママのことをより多くの方に知ってもらえたらうれしいです。」 と笑顔で話してくれました。(左側の女性が田中ママ)
【田中ママにお伺いして感じたこと】
駅から近い場所にあって、木々に囲まれた環境にある田中ママの保育室は、保護者にとって利便性が高く、子どもたちにとっては自然と触れ合れあいながら成長できる場所でした。
また、取材中、田中ママが優しい笑顔を絶やさず、きびきびと動く姿を拝見し、とても頼もしく感じました。
2018.06加筆修正
2018.11加筆修正
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