2017.03 見学レポート:富士見保育室 吉田ママ(2021.02加筆修正)
平成27年度からスタートした「子ども・子育て支援新制度」により、0歳から2歳児までの子どもを対象とした地域型保育事業(小規模保育や家庭的保育など)が始まりました。
今回の情報局では、地域型保育事業についてもっと詳しく知りたいと、「富士見保育室(吉田ママ)」に お伺いして来ました。
保育ママとは、認可保育園同様に浦安市が認可した保育施設で、5人までの0才~2才児を家庭的な環境で保育します。利用できる要件は認可保育園同様です。
【吉田ママの保育室ご紹介】
吉田ママの保育室は、堀江公民館にほど近い富士見地区の住宅街にあります。
集合住宅の一室を専用の保育室として保育を行っています。
保育室は、合計で約18畳あり、南向きの窓からカーテン越しに、柔らかな陽射しが差し込む部屋です。
室内には絵本ラックや、ミニキッチンがあるおままごとコーナー、室内遊具が置かれています。
取材時は1才6か月~3才4か月までの4人の子どもたちがいました。
・保育室名:富士見保育室(吉田ママ)
・所在地:富士見2丁目(堀江公民館近く)※所在詳細は非公開です
・保育対象:生後6か月~2才児 定員5名
・保育者:吉田ママ(家庭的保育者)と補助員(家庭的保育補助者1人)、調理スタッフ1名の12人でローテーション※9:15~11:30までは補助員1名が追加
・開所時間:月~金曜日8時~17時半※令和4年4月から、8時~18時に変更します。
・連携園:みなみ認定こども園、東野保育園
・ホームページ:http://www.zg.em-net.ne.jp/~yoshida/
ブログ:http://ameblo.jp/fujimi-hoikumama/
(持ち物)
□おむつ・おむつカバー
□おしりふき
□着替え(上下・下着など)
□外靴
※ハンドタオル、口拭きタオル、コップ、布団、お昼寝用タオルケットは保育室で用意しています
【吉田ママが大切にしていること】
子どもたちが「自分で考え、自分で行動し、自分で責任を持てるようになること」を目標にしているとのことでした。
また、子どもたちの「やりたい」「知りたい」といった好奇心が、さまざま体験を通して「できた」「うれしい」といった達成感や喜びにつながるような保育を行うよう、心がけているそうです。
取材日は2月14日だったので、お父さんへプレゼントするチョコレート作りが行われていました。 子どもたちは先生に手伝ってもらいながら、食事用ナイフでチョコレートを刻んで溶かし、型に流し入れていました。
完成したチョコレートを見せて「自分が作ったチョコだよ」と話す様子は、とてもうれしそうでした。
こちらの保育室では、子どもたちそれぞれの月齢にあわせたサポートができるように、午前中は吉田ママと基本の補助員1名に加え、追加で補助員1名を配置し、合計3名で保育を行っているそうです。
このような食育を目的としたクッキングは、月1~2回行われています。
(吉田ママ 保育室の1日)
吉田ママの保育室では1日はこんなふうに過ごしています。
朝、保護者は玄関で子どもを引渡し、着替えなどの荷物も一緒に預けて出勤します。
「朝の会」では、手あそびの他に、工作や塗り絵などを行う「お稽古」や、フラッシュカードを使った国旗や都道府県名などの読み上げが行われていました。
・ 8時00分頃~:おあずかり
・ 9時00分頃 :朝の会 (歌・手あそび・フラッシュカード・お稽古)
・ 9時20分頃 :おやつ、外あそび
・11時20分頃 :給食
・12時10分頃 :歯みがきタイム・絵本読み聞かせ
・12時50分頃 :お昼寝
・15時00分頃 :歌・フラッシュカード、おやつ
・16時00分頃 :午後あそび
・17時00分頃~:お迎え
【お散歩・外あそび】
吉田ママの保育室では、近隣の公園での外あそびはもちろん、月に1回、体操教室や絵画教室に参加したり、週に1回程度、東京ディズニーランドへ散策に出かけることもあるそうです。
【手作りの給食・おやつ】
給食は、調理専門のスタッフによる手作りとのことです。 連携保育園のメニューを参考に、国産の材料を使った給食を提供しているそうです。
(取材日のメニュー)
・けんちんうどん
・味噌ヨーグルトチキン
・ブロッコリーのおかか和え
・いちご
【家族との連絡】
保育室での1日の様子は、毎日、お迎えの際のお話しと連絡ノートを活用しているとのことでした。
その他に、月に1回「にこにこ」というおたよりを発行して保育の予定などを連絡したり、Googleフォトを使って保育の様子を共有したりしているそうです。
【年間の行事】
吉田ママの保育室では、遠足やクリスマス会に加えて、保護者が参加できる「誕生会」を週末に開催しています。
1年目の「誕生会」の後にはママ向けのネイルケアやカラーセラピーなどの講習も行われ、ママがリフレッシュできる時間として、大変喜ばれたとのことです。
講習会が行われていた間、子ども達はパパと一緒に公園で楽しい時間を過ごしたそうです。
2年目には、親子そろっての芋ほりや夜のディズニーランドへ出かけるイベントが開催されたそうです。
【連携園のサポートもあり安心】
保育ママは対象年齢が2才児までで、3才児以降はみなみ認定こども園が受入れのための連携施設となっています。 また、もう1カ所の連携施設である東野保育園には、保育ママ担当の先生がいます。週1回の巡回、保育ママが研修などで保育ができない場合の代替保育、身体測定、内科健診、歯科健診への参加などのサポートがあります。
【吉田ママからひとこと】
自分自身の子どもを行かせたいと思える保育室、子どもたちから「先生といると楽しい」と笑顔で答えてもらえる保育室を目指しています。
子どもたちの無限の可能性を引き出すきっかけ作りとして、保育中にさまざまな活動を行っています。
また、送迎時に毎日、保護者の方と子供の成長をお話したり、喜び合えることも保育ママの良いところだと思っています。
一人ひとりの発達の状況、興味や関心、体調などにも、きめ細かな対応ができる少人数制の良さを実感していただけると思いますので、ぜひ見学にいらっしゃってください。
【吉田ママにお伺いして感じたこと】
お茶を飲むために用意されているコップは、形も色もさまざまです。それを子どもたち自身が選んで使います。当然人気のコップをめぐって取り合いがおきます。「あえて同じコップを用意していないんですよ」と吉田ママ。
しばらく見ていると、ひとりの子が、他の子にゆずりました。ゆずった子はどこかうれしそうでした。
吉田ママが大切にしている、子どもたちが「自分で考え、自分で行動する」様子が見えた一場面でした。
2021.02.01 加筆修正
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