2017.03 見学レポート:入船五丁目保育室 渡邊ママ(2020.05加筆修正)
平成27年度からスタートした「子ども・子育て支援新制度」により、0歳から2歳児までの子どもを対象とした地域型保育事業(小規模保育や家庭的保育など)が始まりました。
今回の情報局では、地域型保育事業についてもっと詳しく知りたいと、「入船五丁目保育室(渡邊ママ)」にお伺いして来ました。
保育ママとは、認可保育園同様に浦安市が認可した保育施設で、5人までの0才~2才児を家庭的な環境で保育します。利用できる要件は認可保育園同様です。
【渡邊ママの保育室ご紹介】
渡邊ママの保育室は、新浦安駅から徒歩8分ほどの入船北エステート内にあります。 2階建ての集合住宅で、戸建て感覚のご自宅の一室に専用の保育室を設けて保育を行っています。
保育室は、合計で約15畳あり、窓からきれいに整えられた庭が見える部屋です。 室内には床暖房が設置されているので、冬でも暖かく過ごせます。
取材時は2才2か月~3才5か月までの5人の子どもたちがいました。
・保育室名:入船五丁目保育室(渡邊ママ)
・所在地:入船5丁目(入船北エステート)※所在詳細は非公開です
・保育対象:生後6か月~2才児 定員5名
・保育者:渡邊ママ(家庭的保育者)と補助員(家庭的保育補助者1人)、調理員1名 ※必要な場合は、保育ママ経験者の調理員が、追加で保育補助に加わることもあるそうです。
・開所時間:月~金曜日7時半~18時半
・連携園:美浜北認定こども園、入船保育園
・ホームページ:https://irifune5.amebaownd.com/
・Face Book: 浦安市保育ママ入船五丁目保育室
(持ち物)
□おむつ(パックでのお預かり)
□着替え(上下・下着など)
□パジャマ
※寝具、手拭きタオル、エプロン、スプーン、コップ、歯ブラシ、おしり拭きは保育室で用意するそうです。
当日着替えた服も保育室で洗濯してくれるそうです。
毎日持ってくるのは連絡ノートだけです。
【渡邊ママが大切にしていること】
渡邊ママの保育室では、『自立へのステップを一歩一歩、歩ませつつ五感と好奇心を育んでいく』を保育方針としているそうです。また、自立へのステップを「愛を知る」「信頼関係」「情緒の安定」「自信」「自立」の5段階に分け、それぞれの子どもが今どの段階にいるかを考えながら保育することを心がけているそうです。
五感と好奇心を育む具体的な取り組みの一つとして、季節が感じられる庭で、子どもたちと一緒に野菜を栽培しているそうです。
(渡邊ママ 保育室の1日)
渡邊ママの保育室では1日はこんなふうに過ごしています。
朝、保護者は玄関で子どもを引渡ししたら、出勤します。毎日持ってくるものは連絡ノートだけで良いそうです。
・ 7時30分頃~:おあずかり
・ 9時30分頃 :朝の会、おやつ
・10時00分頃 :外あそび
・11時30分頃 :給食、歯みがきタイム
・12時30分頃 :お昼寝
・15時30分頃 :おやつ
・16時30分頃 :散歩
・17時30分頃~:自由遊び、お迎え
【お散歩・外あそび】
渡邊ママの保育室では、保育室前の広い庭や、近隣の公園、徒歩2分にある入船北保育園地域子育て支援センターなどへあそびに行くそうです。
取材時は美浜運動公園で外あそびを楽しんでいました。
【手作りの給食・おやつ】
調理専用のスタッフが給食を手作りしているそうです。
メニューは、調理スタッフが子どもたちの発達段階と栄養バランスを考慮したうえで、提携の栄養士に指導を受けながら考案しているとのことでした。
食材は、なるべく国産、無添加、減農薬の物を使用しているそうです。
(取材日のメニュー)
・五目ちらし寿し
・菜の花と麩のすまし汁
・豚の角煮
・バナナ
【家族との連絡】
保育室での1日の様子は、毎日、お迎えの際のお話しと連絡ノートを活用しています。 また無料通話アプリLineを使って保育の様子を共有したりしている他、「月次の歩み」というアルバムを作成し年度末にプレゼントしているそうです。
【年間の行事】
入船保育園で開催されている季節の行事へ参加する他、年に2回の遠足や誕生会、ハロウィンパーティー、クリスマスパーティーを開催しているそうです。
【連携園のサポートもあり安心】
保育ママは対象年齢が2才児までで、3才児以降は美浜北認定こども園が受入れのための連携施設となっています。
また、もう1カ所の連携施設である入船保育園は、保育ママ担当の先生がいます。週1回の巡回、保育ママが研修などで保育ができない場合の代替保育、身体測定、内科健診、歯科健診への参加などのサポートがあります。
【渡邊ママからひとこと】
入船五丁目保育室を支える保育補助、調理員、サポーター、事務は強力です。元保育ママの母は、調理員・サポーターとしてフル回転しています。
その結果、保育ママが保育の現場から離れることなく、作りたてのおいしい給食を提供することができています。
その他、父も事務担当として保育室に関わっており、保育士である姉も将来一緒に働く予定です。家族全員で皆さんのお子さんの育ちを、応援したいと思います。(右の女性が渡邊ママ)
【渡邊ママにお伺いして感じたこと】
子どもたちは渡邊ママのことを「しおさん」と呼んでいました。渡邊ママはあえて子どもたちに「先生」と呼ばせていないそうです。渡邊ママのお母さんは「ばちゃま」、お父さんは「じちゃま」と呼ばれていました。
保育室にある布のおもちゃは「ばちゃま」お手製のものも少なくありません。子どもたちが使う寝具も手作りだそうです。 家族の温もりが、子どもたちを包み込んでいる、家庭的な保育室でした。
2020.05.07 加筆修正
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