2017.03 「親子のための防災カフェ」に行って来ました
公開日:2023年03月09日 最終更新日:2023年07月21日
子育てテラスふらっとの「親子のための防災カフェ」に行って来ました。
東日本大震災から6年が経ちました。 3月11日に、明海地区にある子育てテラスふらっとで「親子のための防災カフェ」が開催されていることを知り、行って来ました。
イベントでは震災当時のパネルや、備蓄品の見本の展示や、非常用食糧の試食、フリーマーケットが行われていました。 今回はイベントの様子をリポートするとともに、防災について改めて考えてみました。
●浦安市の非常用食料はどんな物?●
屋外では、災害時に実際に浦安市から提供されるサバイバルフーズ(「野菜シチュー牛肉入り」と「マウンテンハウスクラッカー」)が配られていました。
カレーのような見た目でしたが、スパイシーではなく優しい味のシチューでした。
子どもにも食べやすそうです。クラッカーも、手で簡単に割れるほどの硬さで、甘くなくあっさりとしていてシチューにあう味でした。
浦安市ではアレルギー対応の非常用食料の備蓄はないそうです。 アレルギーがある子どもには、別に用意しておいた方が安心かもしれませんね。
(原材料)
「野菜シチュー牛肉入り」:じゃがいも、グリーンピース、牛肉、にんじん、とうもろこし、コーンオイル、増粘剤(でんぷんリン酸Na)、植物たんぱく、玉ねぎ、塩、調味料(アミノ酸)、砂糖、香辛料、ガーリックパウダー
「マウンテンクラッカー」:強化小麦粉(ナイアシン、還元鉄、ビタミンB1、B2を含む)ショートニング、砂糖、乳しょう、コーンシロップ、塩、ベーキングパウダー
●知っていればいざという時でも安心●
子育てサロンの壁には、防災に関する情報が展示されていました。
家具の固定など、目にしたことのある情報もありましたが、それ以外にも、寝ている時、入浴時、買い物や旅行などの外出時などの防災情報があり、様々な状況に対応できる知識と準備を備えておくことも大切だと気付かされました。
また、入口近くには見本として、実際に防災備蓄品が展示されていました。 缶詰などの食料品やマスク、生理用品などの他に、粉ミルクやオムツなどの赤ちゃん用品、カセットコンロやペットシーツが入っていました。
ペットシーツは非常時にトイレとして活用できるそうです。
備えておくものの全体量を目で見ると、かなりのボリュームになることがわかります。
品物によって、キッチンやリビング、寝室など家のどこに置いておくのがよいか、我が家に今あるものは何か、あとどの程度備蓄を増やすべきか、など考えるきっかけになりそうです。
備蓄品の前で立ち止まって、スタッフの説明を熱心に聞いているママの姿もありました。
●普段から防災・減災の意識を●
子育て中の家庭は、出産や子どもの成長によって、ライフスタイルが変わりやすいですよね。
特に子どもの成長は早く、数ヶ月で衣類やオムツなどのサイズが変わったり、必要な物も変わってきます。子ども用品は特にこまめな見直しが必要です。
その他にも、アレルギーのある子どもの場合は避難所等で配られる食品が必ずしもアレルギー対応とは限らないことや、アレルギーのない子どもでも食べなれていない非常食は食べづらいといったことを考えると、自宅で食料を備蓄しておく必要があります。
我が家では、震災直後揃えた防災備蓄品を毎年見直さなくてはと思いながら、時間が経ってしまっていました。
今回、見直してみてところ、自宅の非常持ち出し袋に入れていた非常食の賞味期限が、切れており、定期的な見直しの必要性を改めて感じました。
サロン内では『減災対策チェックリスト』が配布されていました。
「減災」とは、災害の発生を防ぐ「防災」ではなく、災害による被害をなるべく減らすような対策をしておくことなのだそうです。
チェックリストには、非常時に備える3ステップとして『0次の備え』『1次の備え』『2次の備え』という考え方が記載されていました。
外出先での被災に備えて普段から持ち歩くものが『0次の備え』。
『1次の備え』は、避難所へもって行けるように準備する非常持ち出し品。
家の安全が確保されている場合、ライフラインが止まってもしばらく生活できるように物をストックしておくのが『2次の備え』だそうです。
災害はいつ、どこで起こるかわかりません。
どんなものをどのようそろえておくべきか、その時の状況に応じてどう行動すべきかなど、普段から防災を意識しておくことが必要だと感じました。
このようなイベントを機会に、浦安市で起こりうる災害、被害状況を知り、「誰かの」ではなく「我が家の」防災対策・減災対策を考えられるといいですね。
同時開催されていた「ふらっとdeフリマ」では、乳幼児向けのおもちゃや洋服などが売られていました。
子どもたちは、さっそく買ってもらったおもちゃで楽しそうにあそんでいました。
持ち出し袋の中に入れておく洋服やおもちゃなどは、このようなフリーマーケットを利用するのも良いかもしれませんね。