2016.12 見学レポート:小規模保育 エンゼルマミー
公開日:2023年02月09日 最終更新日:2023年06月30日
平成27年度からスタートした「子ども・子育て支援新制度」により、0歳から2歳児までの子どもを対象とした地域型保育事業(小規模保育や家庭的保育など)が始まりました。
今回の情報局では、地域型保育事業の実際を見てみたいと、小規模保育「エンゼルマミー」にお伺いし、園長に直接お話伺ってきました。
小規模保育とは、認可保育園同様に浦安市が認可した保育施設で、19人までの0才~2才児を家庭に近い雰囲気の中で保育します。利用できる要件は認可保育園同様です。
【エンゼルマミーのご紹介】
エンゼルマミーは新浦安駅から徒歩圏内の住宅街の中にある一軒家です。 建物の1階が保育室となっています。
・所在地:入船4丁目9番16号
・保育対象:生後57日目~2才児 定員12名
・保育者:園長と保育士6名
・その他従事者:調理員2名、清掃・消毒3名、英語教師2名、家庭教師1名
・開所時間:月~金曜日7時~21時、土 7時30分~18時30分
・連携園:たかし保育園新浦安
・ホームページ:有 https://angelmommy.net/
(持ち物)
□授乳用ガーゼ(0才)
□よだれかけ(0才)
□手洗い用ハンドタオル(1才~)
□食事用手拭き口拭きタオル
□食事用エプロン
□おやつ用ウエットティッシュ
□おやつ用エプロン
□オムツ、オムツシート、おしりふき
□着替え(肌着、Tシャツ等の上着、ズボン、靴下)
□靴(必要な方、サンダル・ブーツは不可)
【エンゼルマミーが大切にしていること】
こちらの園では、たくましい体としなやかな心を育てることに力をいれているとのこと。
そのため、毎日、英語の時間、外あそびの時間、歌・ダンス・お話の時間を設け、積極的に他言語の音声に触れたり、絶対音感・色彩感覚を養う機会を作っているそうです。
取材にお伺いした時間帯は、ちょうど「英語の時間」でした。
子どもたちは輪になって座り、英語の先生の質問に答えたり、みんなで一緒に英語の歌を歌ったりしていました。
【エンゼルマミーの1日】
一日を下記のように過ごしているそうです。
保護者は、朝、こどもと一緒に保育室まで入り、着替えやタオルなどをロッカーや所定の位置におくなどの準備をしてでかけるとのことです。
・ 7時00分~ :おあずかり
・ 9時00分頃 :英語のおあそび
・ 9時45分頃 :おやつ
・10時00分頃 :外あそび
・11時00分頃 :給食
・12時00分頃 :お昼寝
・15時00分頃 :おやつ
・15時40分頃 :自由あそびとお勉強
・17時00分頃 :お歌やお話など
・18時30分頃~:お迎え
※平日の延長保育は、21時まで可能
【お散歩・外あそび】
基本的に毎日、外あそびに出かけるそうです。
この日は遠足で、日の出地区にある公園へ出かけましたが、普段は入船地区の街区公園であそんでいるとのことでした。
また、夏には水あそびをしたり、連携園のスイカ割りに参加したりと、季節を取り入れたあそびを行っているそうです。
【厳選した食材を使った食事・おやつ】
こちらの園で提供される給食やおやつは、提携農家から送られてくる低農薬の野菜など、厳選した食材を使用して、園で手作りされています。
給食で使うそらまめやトウモロコシの皮むきをしたり、皮付きのタケノコやイガ付きの栗など季節の食材に触れる機会を作るなど、食育にも力を入れているそうです。
また、アレルギーのあるお子さんには、代替品を使用した類似メニューを提供しているとのことでした。
(この日のメニュー)
・ごはん
・お味噌汁
・ツナとじゃがいものチンジャオロース風
・卯の花と野菜の炒り煮
・かぼちゃと人参の甘煮
・麦茶
※夕食は希望があれば18時に提供
※母乳育児については、来園しての授乳のみ対応
【保護者との情報共有】
保育室での1日の様子は、お迎えの際に保護者にお話しするほか、一定時間、ライブ映像を配信しており、保護者はインターネットを通じて、保育室の様子を見ることができるそうです。
他にも、遠足などのイベントをはじめ、普段の生活もできる限り、撮影をおこなっているとのこと。
撮影した写真は保育室の壁に貼られており、購入することができるようになっているほか、動画はDVDを作成して、希望する保護者に有料で提供しているそうです。
【年間の行事】
入園式や遠足、運動会や卒園式といった行事のほか、ハロウィンパーティー、クリスマス会といった季節の行事も行われています。
さらに、小児科健診、歯科健診の他に、中耳炎になりやすい乳幼児の為に耳鼻科健診も年2回行っているそうです。
【連携園との交流もあり安心】
同じ入船地区にあるたかし保育園が連携園です。エンゼルマミーを卒園した3歳児は、たかし保育園に入園することになります。 運動会や季節イベントの参加を通して、交流を図っているそうです。
【園長先生からひとこと】
保育園に入れない方の為に、と思って運営を始め、周りの方に支えられてここまで来ました。本当にありがたいことです。
また、保育を通じてたくさんの方と知り合いになれました。
これからも、働く保護者のサポートが出来ればうれしいと思っています。
(園長先生は右から4人目の白いベストの方)
【エンゼルマミーにお伺いして感じたこと】
1階保育室には、専用のお風呂がありました。
20時以降のお迎えの場合は、希望者に有料で入浴のサービスを提供しているそうです。遅くまで働いている保護者には、このサービスはうれしいですね。
ひとり一人に寄り添った、きめ細やかなサービスが出来るのは、小規模保育園だからこそではないでしょうか。
今回、取材時に原田園長から何度も「感謝」という言葉を聞きました。
「感謝」の気持ちが人を呼び、人の輪が広がっていく、そんな温かな雰囲気の漂う場所だと感じました。