11月は「秋のこどもまんなか月間」・子どもへの虐待をなくそう(2024.11修正)
公開日:2024年11月13日 最終更新日:2024年11月13日
こども家庭庁では、11月を「秋のこどもまんなか月間」とし、その取組の1つとして「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」が実施されています。
行政や児童虐待予防団体などによるさまざまな啓発イベントが全国各地で開催されていますし、街角の掲示板などでもポスターをみかけますね。
子育て中の親なら、きっと多くの方が、イライラしたり、どうしていいのかわからなくなって子どもに手をあげそうになったり、これって虐待?と自分を責めたくなった経験があるのではないでしょうか?
一方で、私は虐待なんて絶対していないと思っていても、実は暴力以外の虐待(暴力だけが子どもへの虐待だと思っていて知らないうちに虐待を行っている)のケースもあるかもしれません。
「秋のこどもまんなか月間」の今月は、改めて『児童虐待』について考え、「もしかして、これって虐待?」「私はどうしたらいいの?」と悩んでいる方には、どうしたらいいのかという情報をお届けしたいと思います。
虐待のニュースが流れるたび、虐待した親や養育者は「しつけのためにやった」と言っていることが多いようです。もちろん、生活習慣や社会のルールは教えなくてはなりませんが、そのためには子ども自身の存在を尊重した一貫性のある養育態度が必要です。
こどもの心や体を傷つけるような行為は「しつけではなく虐待」です。
親や養育者がさまざまな原因によるストレスを抱えることで、 そのはけ口が、弱い存在である子どもにむけられてしまっているのかもしれません。
こどもへの虐待は大きく分けて 「身体的虐待」「性的虐待」「心理的虐待」「ネグレクト」の4つがあります。
令和4年度の虐待の内容(※)を見ると、最も多いのが心理的虐待で59.6%、次いで身体的虐待が23.0%、ネグレクトが16.2%といった状況だそうです。
※厚生労働省 令和4年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)より
身体的虐待
保護者が子どもに、殴る、ける、水風呂や熱湯風呂に沈める、カッターなどで切る、アイロンを押し付ける、首を絞める、やけどをさせる、ベランダに逆さづりにする、厳冬期などに戸外に閉め出す、異物を飲み込ませるなどの行為をすること。 こどもは打撲や骨折、東部の外傷、火傷、切り傷などをおい死に至ることもあります。
性的虐待
性的な虐待には、子どもへの性交や、性的な行為の強要・教唆、子どもに性器や性交を見せるなどが挙げられます。
性的虐待は、本人が告白するか、家族がきづかない限りなかなか顕在化しません。 実父や義父などから「お母さんに話したら殺すぞ」などと暴力や脅しで口止めをされているケースも少なくありません。
心理的虐待
心理的虐待は、大声や脅しなどで恐怖に陥れる、無視や拒否的な態度をとる、著しくきょうだい間差別をする、自尊心を傷つける言葉を繰り返し使って傷つける、子どもの前で夫婦喧嘩をする、子どもがドメスティック・バイオレンスを目撃する、などを指します。いわば、子どもの心を死なせてしまうような虐待、と言えるでしょう。
ネグレクト
保護の怠慢、養育の放棄・拒否など。保護者が、子どもを家に残して外出する、食事を与えない、衣服を着替えさせない、登校禁止にして家に閉じこめる、無視して子ども情緒的な欲求に応えない、遺棄するなどを指し、パチンコに熱中して子どもを自動車内に放置するなども入ります。
子どもを虐待しそうになってしまったら、
すぐに今できる対処法を思い出してください。
気持ちを落ち着かせて、冷静になることが大切です。
自分ひとりで想いを抱え込まずに、電話相談するなど、助けを求めましょう。
気持ちが穏やかなときに、今から紹介する3つの方法を確認してくださいね。
子どもから離れて、部屋の外に出てみましょう
大きく深呼吸してみましょう
上げたその手で、受話器を持って、電話相談しましょう
あなたが「わたしは児童虐待をしているかもしれない」と感じているなら、
迷わずに、浦安市の相談窓口や児童相談所、民間の相談センターなどに「相談」しましょう。
虐待をする背景には、大人の側の不安や負担、ストレスがあるといわれています。
虐待をしている側も追い詰められているのでは?
話すだけでも楽になることがあります。また、保健師さんなど家庭訪問もお願いすることもできます。
★ 家庭児童相談 電話相談 047-350-7867(なやむな)
★ 地域子育て支援員による「子育て支援室」電話相談 047-306-3715(みないいこ)
★ 市川児童相談所 電話相談 047-370-5286
★ 児童相談所虐待対応ダイヤル 189(いちはやく) 24時間受付・無料
こどもと向き合っていて、虐待してしまうかもしれない・・・、虐待しているかも?と追い詰められたときには、少しこどもと距離をおくことも必要かもしれません。
浦安市では、子どもを1時間無料で預かってくれる一時預かり事業「すまいるルーム」が平成26年10月から始まっています。
また無料ではありませんが、他にも認可保育園での一時保育(私的事由)や預かる理由による利用制限のない一時預かり施設、1週間以内の宿泊保育をしているショートステイなどがあります。 少しこどもと離れる時間を持つことや、誰かに話をすることで、気持ちが落ち着いたり、状況が変わることがあるかもしれません。 ひとりで抱え込まず、頼れる人には頼り、利用できる支援は利用しましょう。
★一時預かり事業「すまいるルーム」
★浦安の一時預かり保育を探す
(参考サイト) 「こども虐待防止オレンジリボン運動」
2014.11 公開
2022.04.01 修正
2023.10.11 修正
2023.11.20 修正
2024.11.13 修正